立ち込める朝霧の中、静かにたたずむ城跡の写真が、ある日、朝刊の一面を飾った。朝来市を見下ろす古城山(こじょうざん)の山頂で、雲海に浮かんでいるように見える姿から「天空の城」と呼ばれる竹田城跡。この石垣だけが残る山城に、年間何十万人もの観光客が押し寄せるきっかけとなった写真を撮影したカメラマンが、アマチュア写真家 吉田利栄さんだ。初めてカメラを手にしてから、およそ70年。竹田城跡をはじめとする朝来市の風景を中心に、阪神・淡路大震災の被災記録など、およそ50万枚にものぼる写真を撮影してきた。87歳を過ぎた現在でも絶景との出会いを求め、国内はもとより海外へも一人で旅に出る。また、地元写真クラブや講師を務める写真教室での活動の他、市や企業からの依頼があれば風景写真を提供しPRに協力。過疎化の進む地元地域の活性化に、写真の力で貢献を続けている。

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