播磨五川に数えられる揖保川(いぼがわ)の豊かな清流に恵まれた、たつの市新宮町笹野地区。米づくりを中心としたこの農業地帯にも、農業者の高齢化や後継者不足による農地管理の限界がじわじわと迫っていた。そんな中、地域の農地は地域で守ろうと、平成14年、集落営農組織「ささ営農」を、さらに4年後の平成18年、兵庫県下では営農組織からの法人化第一号となる株式会社ささ営農を設立。その代表取締役を務めているのが八木正邦さんだ。米や野菜の生産はもとより、加工・流通といった6次産業化に着手。また、バジルの栽培に積極的に取り組み、食品加工会社との連携で食品加工工場を建設。「みんな仲良く、地域と共にたちゆく組織」をスローガンに、全国に先駆けた農業経営で注目を集めている。
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