加古川市の中心部に建つ「加古川グリーンシティ」。7棟に584世帯、およそ1,800人が暮らす大規模マンション群だ。平成7年の阪神・淡路大震災を機に、市からの呼びかけに応じる形で、既存の「自衛消防隊」と「防犯防災委員会」を一体化し、平成10年6月、自主防災組織「加古川グリーンシティ防災会(以下、防災会)」を設立。希薄だったマンション内のコミュニケーションを多彩なアイデアで活性化し、コミュニティづくりに成功した。その中心的存在として活動に取り組んでいるのが、会長を務める大西賞典さんだ。あいさつの普及にはじまり、災害時に「助けることのできる人」「助けてほしい人」の登録制度の構築、災害発生時の行動指針を示した小冊子の出版や防災の啓発を目指した「防災ラジオ放送」、もちつき大会や夏祭りといったイベントの開催など、「楽しくなければ防災の輪は広がらない」との想いから、普段の生活に防災を組み込んだ「生活防災」を実践することで、住民たちの防災意識を育て、マンション内の自主防災力の向上を実現。「知らず知らずのうちに、防災に関わってしまっていた」と参加者が感じる活動を基本にした取り組みは全国から注目を集め、平成18年の防災功労者内閣総理大臣表彰など、数多くの賞を受賞している。
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