加古川認知症の人と家族、サポーターの会 代表 吉田 正巳さん|すごいすと Vol.78

「家内の母の葬儀中のことでした。読経が流れる中、突然、家内が唱歌を歌い始めたんです。歌を教えてくれた母親への家内流のお別れの儀式だったのだと思っています。」 認知症の人も心は生きていると、吉田正巳さんが実感した出来事でし

まごころ薬局(株式会社コーディアル)薬剤師 福田 惇さん|すごいすと Vol.77

「薬局ってどこも一緒じゃないの?」 その質問に「いや、うちの薬局は違います」と、堂々と言えないことが恥ずかしかったと言う福田 惇さん。 「患者さんに健康を届け、元気になってもらえる薬局をつくりたい。でも、自分は本当にそん

大坪だんだんファーム(株式会社大坪営農)代表取締役 岡田 昭男さん|すごいすと Vol.76

カーブが続く山間の道を抜けると、空に向かって広がる緑たっぷりの段々畑を背景に、大坪だんだんファームの姿が現れます。ほ場整備(*)と集落営農(*)で農地を守るため、集落のみんなで農業経営に取り組み始めた地域づくり事業は、集

明延鉱山ガイドクラブ 副会長、NPO法人一円電車あけのべ 理事 正垣 智子さん|すごいすと Vol.75

「明延(あけのべ)を語らずに、自分のことを話せなくなっているんです」 そう言って、楽しそうに笑う正垣智子さん。明延鉱山(*)の閉山から30余年。明延のまちにかつての元気を取り戻そうと、明延鉱山ガイドクラブの副会長として、

東灘こどもカフェ 代表 中村 保佑さん|すごいすと Vol.74

「おにぎりセット、まだあります?」「バザーの商品が雨に濡れるよ」 商店街を通りすがる人たちが、次々に顔を出していきます。一年363日、たくさんの人を温かい笑顔で出迎え続ける中村保佑さん。講座のチラシや子どもたちが描いた手

NPO法人なごみ 事務局長 田村幸大さん|すごいすと Vol.73

「こんなことがあればいい」「あんなこともできる」。自分のアイデアの実現に向け主張していった地域づくり。しかし、それだけではうまくいかない現状を受け入れた時、まちが少しずつ動き始めました。 「地域づくりは、その地域に学ぶこ

テキスタイルデザイナー 小野圭耶さん|すごいすと Vol.72

200余年の歴史を重ねる地場産業「播州織」の産地、西脇市。糸を先に染めてから生地を織る「先染め(さきぞめ)織物」と呼ばれ、色柄の設計から糸の染め・織り・加工まで、それぞれの工程ごとに専門職人が携わる分業により、一貫生産体

特定非営利活動法人 Tプラス・ファミリーサポート 理事長 谷水ゆかりさん|すごいすと Vol.71

家事と育児に追われる母親たちに、自分の力を発揮して輝く人生を送って欲しい――。 「丹波に愛着を持ち輝きながら子育てをすること」「丹波で愉快な意味のある人生を送ること」「自立し自分の存在に誇りを持つこと」を目標に、女性たち

シンガーソングライター、防災士 石田裕之さん|すごいすと Vol.70

アコースティックギターが刻むカジュアルなメロディーに乗せ、透明で心地よい歌声が響く。防災メッセージをさりげなくしのばせたポップス調の爽やかなオリジナル曲で、防災啓発や被災地支援を行っているシンガーソングライター石田裕之さ

特定非営利活動法人神戸まちづくり研究所 理事長 野崎 隆一さん|すごいすと Vol.69

25年前、何千人、何万人もの人生が大きく揺さぶられた阪神・淡路大震災。野崎隆一さんもその一人だ。一級建築士としてのボランティア経験を機に、一度は手放したまちづくりへの想いを手繰り寄せた。 震災の翌年、復興過程で出会ったま

認定NPO法人フードバンク関西 代表理事 浅葉 めぐみさん|すごいすと Vol.68

日本国内で一年間に廃棄される食品は2,759万トン。食べられるのに捨てられる食品(食品ロス)の量は年間643万トン。中でも家庭から廃棄される量は291万トンにものぼる(平成28年度推計値・農林水産省)。おいしく食べられる

株式会社ささ営農 代表取締役 八木 正邦さん|すごいすと Vol.67

播磨五川に数えられる揖保川(いぼがわ)の豊かな清流に恵まれた、たつの市新宮町笹野地区。米づくりを中心としたこの農業地帯にも、農業者の高齢化や後継者不足による農地管理の限界がじわじわと迫っていた。そんな中、地域の農地は地域

西宮流 編集室代表 岡本 順子さん|すごいすと Vol.66

西宮市の地域情報の発信にとことんこだわったポータルサイト(*)「西宮流(にしのみやスタイル)」。まちで生まれる日々のできごとを中心に、店舗や企業、人物の紹介をはじめ、子育て中の母親に向けたサポート情報や西宮市で開催される

加古川グリーンシティ防災会 会長 大西 賞典さん|すごいすと Vol.65

加古川市の中心部に建つ「加古川グリーンシティ」。7棟に584世帯、およそ1,800人が暮らす大規模マンション群だ。平成7年の阪神・淡路大震災を機に、市からの呼びかけに応じる形で、既存の「自衛消防隊」と「防犯防災委員会」を

お城マニア・城郭研究家 本岡 勇一さん|すごいすと Vol.64

かつて30,000カ所以上の城郭が存在したと言われる日本。中でも兵庫県は1,000カ所以上を抱え、そのうち国指定史跡は22カ所と全国最多を誇る。そんな国内有数のエリアで、城郭の魅力に取りつかれたのが本岡勇一さんだ。30歳

淡路東浦ため池・里海交流保全協議会 会長 谷 正昭さん|すごいすと Vol.63

全国的にため池の多さで知られる淡路島。雨が少なく大きな川もない島の農業用水として、江戸時代から大切に守られ利用されてきた。しかし「田主(たず)」と呼ばれるため池の管理人や農業者の高齢化により維持管理が困難になった結果、水

道の駅「但馬のまほろば」支配人・駅長、三田まほろばブレッツァ支配人 福丸 泰正さん|すごいすと Vol.62

天空の城として名高い竹田城跡や生野銀山など、観光名所を数多く抱える但馬の玄関口としてにぎわう道の駅「但馬のまほろば」。平成26年には地方創生の核としての優れた取り組みが評価され、全国1,154駅のうち88駅のみ選定されて

株式会社ICB 代表取締役、WLBC関西 代表 瀧井智美|すごいすと Vol.61

専業主婦からの復職を目指すも、厳しい現実を突きつけられた再就職活動の苦い経験と、スキルや資格を手にしても、なかなか就職できない女性たちを目の当たりにしたことから、女性の就労支援をサポートするキャリアカウンセラーに。活動を

NPO法人日本防災士会 理事 横山恭子|すごいすと Vol.60

災害大国と呼ばれる日本において、住民一人ひとりがそれぞれの地域で防災力を高められる担い手になろう――。平成7年に起こった阪神・淡路大震災を契機に防災士制度が誕生し、2003年10月から現在まで、全国の防災士は167,99

アマチュア写真家 吉田利栄|すごいすと Vol.59

立ち込める朝霧の中、静かにたたずむ城跡の写真が、ある日、朝刊の一面を飾った。朝来市を見下ろす古城山(こじょうざん)の山頂で、雲海に浮かんでいるように見える姿から「天空の城」と呼ばれる竹田城跡。この石垣だけが残る山城に、年